2層化する世界

トーマス・フリードマンの「フラット化する世界」へは理解しつつもなんとなく反発していたのですが、最近、リチャード・フロリダが出した「クリエイティブ都市論」を読み始めて、腑に落ちました。

世界はフラット化しています。
そして、世界はスパイク化しています。
つまり、世界は2層化して行っていたのです。

コモディティの世界では、世界のフラット化は止まらない流れでしょう。一方、クリエイティブな世界では、世界中の特定の都市に才能が集まるスパイク化が進行しています。

僕らがいるITの分野では、これがどのような影響が出るのでしょう?おそらく誰でもできるような分野は、フラット化の影響は免れないでしょう。コールセンターなどが海外や地方に出て行っているのが、この顕著な例。一方、何か新しいものを生み出すところでは、スパイク化の影響が出てくるだろうと思います。
ITってこの二つの面を内包しているとても特徴的な業界なのではないでしょうか?ITエンジニアとして仕事をする上で、この二つの潮流を常に意識し、今自分がしている仕事がどちらの側にあるのかを考える必要がありそうです。

まだ、この本は読み始めたばかりですので、読み進むうちに書きたいことが出てきたら、また書きます。

クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める

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それと、いまさらながらこちらも読んでなければ。
フラット化する世界 [増補改訂版] (上) フラット化する世界 [増補改訂版] (下)